体験活動の安全管理
入所前の準備
- 指導者間での連絡・協力体制を作ると共に、危険を伴う活動(登山・川遊びなど)については、団体での事故に対するシミュレーションを共有してください。
- 参加者への事前指導を十分に行いましょう。
[利用の目的・活動内容と役割分担・生活の心得・組織編成・準備物など] - 施設の利用方法について、自然の家オリエンテーション動画(※)(https://goo.gl/6gZJCb) 等を利用して、 事前に参加者へ周知してください。(自然の家事務室で当動画のDVD の貸出も可能です。)
- 参加者の健康状態を把握しましょう。特に配慮する事項がある参加者については、 当所の[利用者名簿・健康調査書]を用いて入所時に連絡してください。
- 指導者や参加者の代表者による、野外活動コースの実地踏査を必ず行ってください。体験入所による宿泊等も可能です。
- 入所前に体調をくずしている場合、無理のないようご配慮ください。
熱中症に注意しましょう!
「熱中症」とは、発汗や循環機能に異常をきたし、体温の調節がうまくできなくなることによって起こる、様々な体の不調を総称した症状です。
体温調節機能がうまく働かなくなると、体温コントロールができなくなり、体の中に熱がこもってしまいます。同時に、体内の水分や塩分が失われ、めまい・けいれん・吐き気・意識障害・頭痛など、様々な「熱中症」の症状があらわれます。
熱中症は予防が大切です。暑い時には熱中症の兆候に注意して早めに休むことです。
ポイント
①水分補給はこまめに!喉がカラカラに渇いた状態では遅いです。
お茶や水だけでなく、塩分等の補給のために、スポーツドリンク等もオススメします。
暑い夜には寝る前にコップ一杯の水分をとりましょう。
②体調管理を!
睡眠不足も熱中症の原因になります。夜は早く休みましょう。過労・風邪などで体力が低下している場合は、炎天下を歩き回ったり、運動は避けましょう。
③環境の調整を!
帽子の着用と発汗しやすい風通しの良い、吸湿性のある衣服を選ぶなどの工夫をしましょう。
④おかしいと思ったら。
涼しい場所で体を冷やし、すぐに事務所に連絡してください。
特に次の生き物や天気に注意しましょう。
①毒ヘビ
マムシ
- 山地の森林や藪にひそむ。
- 水場周辺に多く出現する。
- 昼はあまり活動しないが、夜になると活発に活動する。
ヤマカガシ
- 平地や山地に生息する。
- 特に湿地帯の近くにあらわれる事が多い。
★ヘビを見つけたら・・・むやみに近づいたり、攻撃をしない。静かに離れる。
★万が一咬まれたら・・・安静にし、病院へすぐに行く。
②ハチ
★巣やハチに近づかない。スズメバチを含めハチを見かけたら、静かに離れる。(特に「黒色」の服はハチの攻撃を受けやすいので注意が必要です。)
★万が一刺されたら、流水でよく洗い、すぐに病院へ行く。
③ウルシ
★長そで・長ズボンで活動する。肌をできるだけ露出しない。
★かぶれやすい人はウルシに近づかない!万が一かぶれたときは、何もせず病院へ行く。
④雷
大気の状態が不安定になる午後~夕方の決まった時間帯に雷は発生します。
山の頂上付近に雷雲が出て、稲光(ピカッという光)が見えたり、雷鳴(雷の鳴る音)が聞こえたら、野外の活動は一旦中止して、屋内に避難するようにしましょう。
野原や広場で避難する場合、どうしても木の下に逃げ込むときは、次のことに注意しましょう。
- 木の幹からは4m以上離れること。
- 張り出している枝や葉からも必ず4m以上離れること。
- 木のてっぺんを見上げる角度(仰角)45度の位置で姿勢を低くすること。