焼板
ねらい
焼板を作ることを通して、制作の喜びを味わうとともに、手づくりのよさに気づかせます。
時期・時間
- 年間を通じて活動可能
- 3時間
- 屋内:50人程度(クラフトホール)
屋外:160人程度(本館炊飯場)・120人程度(屋根付炊飯場)
※ただし、用具を事務室またはクラフトホールから運ぶ必要があります。
準備
自然の家で貸し出しできるもの
- 火ばさみ(板を焼く)
- ガスバーナー用ノズル(板を焼く)
- 焼板用たわし(焼いた板を磨く)
- アクリル絵の具(絵付け)
- シーラー(木の下地塗り用)
- ニススプレー(つや出し)
- 筆(アクリル絵の具用・シーラー用)
- 水入れ(シーラー用・絵の具用)
利用者で準備するもの
- 杉板☆
- まき☆又はガスバーナー用ボンベ☆(板を焼く)
- 軍手(板を焼く)
- 布きれ(板を磨く)
- 新聞紙(板を磨く)
- マッチ・ライター(まきへの火付け用)
- ペーパーパレット☆、または開いた牛乳パック
☆は当所売店で購入可能です。(要予約)
※材料の注文は ご利用2週間前までにお願いします。
費用について
焼板(12.5×23.5cm) | 160円 | 杉材 |
消耗品使用料(1人分) | 150円 | (アクリル絵の具・ニススプレー等) |
ペーパーパレット | 50円 | 開いた牛乳パックで代用可 |
活動内容
活動の流れ
※野外炊事と組み合わせることも可能です。〔例〕野外炊事時→焼き、翌日→塗り
内容 | 時間 |
---|---|
事務室に連絡して用具の貸し出しを受けます。 | 20分 |
作りかたを説明します。 | 20分 |
制作(①焼く②磨く③描く) | 2~4時間 |
後始末とまとめ | 20分 |
事務室に連絡して用具返却の確認を受けます。 | 10分 |
展開例
①全体の構想をまとめます。
・どんな形のものをつくり、その用途や、図柄の段階までを考えます。
②その構想を実際に杉板に図案化します。
・この時、あまり細かなものは、焼くと消えてしまうので、図案の段階で除くようにします。
③まきに火をつけます。(ボンベを購入すれば、ガスバーナーを使うこともできます。)
・風向きやまきの組み方に気をつけます。
・カマドで1人ずつ自分の板を焼く場合は、1カマド10人くらいで行います。(まきの数は、1カマド1束が目安です。)
・クラフトホールで行うときは、ススが中に入ってしまわない様に、クラフトホールの前の扉は必ず閉めて行いましょう。
④杉板を焼きます。
・できるだけ裏表ともに均等に焼きます。焼きすぎると板目がきれいに出ないことがあります。
・さらに焼きすぎると板がそったり、うすくなることがあります
・板の角や横の部分をよく焼くようにするとやわらかな線が出ます。
・板を焼いて赤くなっていても水をかけたり、たたいたりしないでください。
・板を数枚焼く場合は、焼き終わった板を重ねたり、燃えやすい場所に置かないようにして下さい。
・板を焼き終え、板が冷えるまで、その場を離れないようにしてください。
⑤黒く焼けた炭の部分を焼板用たわしできれいに取ります。
・この作業は、粉が落ちるので屋外で行いましょう。
・この作業を確実に行うことで、板目もはっきりし、絵の具ののりもよくなります。
⑥布又は新聞紙できれいにふき取ります。きれいにふくことで、よりよいつやがでます。
⑦絵付けをします。板目や構図により裏表を決めます。
・全体に絵の具を塗ることや多くの色を使用することは、焼板の素材の良さをそこなうことになるのでさけましょう。
⑧絵の具の乾燥を十分に行う。
・焼板の用途(置物、壁飾り等)に応じて、穴をあけたり、くさりやひも等(持ち込み)で装飾します。
⑨作品の完成です。

留意点
- 杉板を焼く際には、やけどをしないように注意しましょう。
- 清掃と後片付けをしっかりしましょう。